2010.04.29 Thursday
| music |
Songbook/noon
いつのまにか季節は過ぎてもうじき5月。札幌にもさわやかな春風が吹くころとなりました…と言いたいところですが、一体どうなっているのか今年はちっとも暖かくなりません。今朝は雪まで降っていました。いくら何でもおかしいです。季節の移り変わりがさっぱり実感できません。このタナイチの欄もさっぱり移り変わらないままで放置されていましたが、これでは「季節」と一緒です。早く暖かくなるようにーとの思いを込めて、久々に更新してみます。今回紹介するのは、ジャズシンガーnoonのポップスカバーアルバム。noonはデビューアルバムからずっと聴いています。その魅力は何とも言えないさりげなさ。ライブハウスの隣のテーブルで、楽しそうに聴きながら、ごはんを食べ、ちょっと飲んでいた女の子が「じゃあ、ちょっと歌ってくる」と言いながら、軽やかにステージに上がって、にっこり笑って歌い出すような雰囲気。
歌声はさらりと伸びやかで、やわらかくスムーズ。そして、その声には「楽しい」成分が多分に含まれているんです。聴けばとても幸せな気分になる声。残念ながらライブを見たことはないのですが、すごくうれしそうに歌っている様子が思い浮かびます。デビューアルバムを聴いた時にそう感じて以来、歌声を聴く度にそう思ってしまう。もうかなりのキャリアを積んでリリースされたアルバムも数多いnoonですが、その歌声はいつでも新鮮。さりげなくて、楽しそうなんです。
本作でも、ライブ感あふれる演奏をバックに、より軽やかに楽しげにポップスの名曲を歌っています。取り上げているのは「Time after time」「素顔のままで」「Love(by John Lennon)」「愛はかげろうのように」など、どれもすでにスタンダードとなっている11曲。有名曲ばかりなだけに、カバーするのは難しかったと思いますが、どれもいいんです。本当に。奇をてらうことなく素直に、そして楽しそうに歌っています。どんな時間、どんな場所で聴いても、幸せな気分になれる、おすすめのアルバムです。ジャケットのかわいらしさも秀逸。プレゼントにもいいかも。
そして、さらに本作の聴きどころの一つは収録されているうちの2曲のバックで、うわさの「ブルームーンカルテット」が演奏していること。ブルームーンカルテットは自らのアルバム等はリリースしていないので彼らの録音が正式に聴けるのは今のところ、このアルバムだけ。
ブルームーンカルテットは、ブラックボトムブラスバンドの黄啓傑さん(コルネット)、木村純士さん(ドラム)、バンバンバザールの富永寛之さん(ウクレレ)、黒川修さん(ベース)の4人の軽音楽グループ。今一番、熱く楽しいライブを繰り広げるグループだと思います。コルネットにウクレレという、ちょっと変わったかわいい編成でスタンダードからオリジナルまで古今のグッドメロディーを洒脱に聴かせます。昨年、札幌での非公式なセッションで初めて聴いて、すっかり打ちのめされました。早く「正式な」ライブを見たいーとずっと思ってきました。
そのブルームーンカルテットが遂に、6月2日(水)に北海道に上陸することが決まりました。会場は札幌の老舗カフェFAB CAFE(中央区南2西8)。午後7時オープン、7時30分スタート。料金は2,500円です。これは絶対に見逃せません。音楽好きなら、ぜひ見るべし! チケットの予約はFAB CAFE(011-271-0128)、またはメール bluemoonquartet2009☆yahoo.co.jp(☆を@に変えてくださいね)で。チョロンのアドレスにキクチマコトあてのメールをいただければ予約しておきます!特にウクレレを弾くみなさん、富永さんのプレーは必見です。見るだけで上手くなりますよ。もちろんウクレレを弾かない方も必見です。早く聴きたいです。みなさん、ぜひ一緒に行きましょう!
そして、noonのアルバムを聴きながら、noonとブルームーンカルテットが一緒に、いつか札幌で演奏してくれたらいいなあと、さらなる希望もわいているところなのでした。



ますはバンバンバザールのDVD「SELF」(HOME WORK RECORDS)。最初からCDでなくてDVDなんですが。バンバンバザールはもちろん知っていたし、CDも何枚も聴いていましたが、ライブを見たのは恥ずかしながら今年が初めてでした。もう何もかもが素晴らしくて、どうして今まで無理をしてでもライブに行かなかったのかと大後悔。しかも、初体験ライブの対バンはブラックボトムブラスバンドで大盛り上がり、終了後は場所を移してブルームーンカルテット(バンバンとブラックのメンバーによる軽音楽カルテット)の北海道デビューライブ、翌々日にはウクレレバンバンバザール(しかも生音)とバンバンフルコースを堪能し、すっかりやられてしまったのです(そうそう、おまけにとみやん先生のウクレレ教室にも参加したのでした)。
続いては、フェルナンダ・タカイのライブ盤「ルース・ネグラ」(大洋レコード)。フェルナンダはブラジルの人気ロックバンド、パト・フーのボーカルで、昨年ナラ・レオンに捧げるソロアルバムを発表(この欄の初めの方で紹介しています)。本作はそのソロプロジェクトのライブ盤で、CDとDVDの2枚組になっています。これもDVDがおすすめ。バンドの演奏もライブっぽくて、フェルナンダの何ともいえないかわいらしさもたっぷり。前回のアルバムにも収録されていた「O barquinho」の日本語カバー「kobune」も入っています。フェルナンダは日系3世ですが、日本語はほとんどだめのようで、この日本語バージョンの何だかあぶなっかしい感じもいいですね。ユーリズミックスやマイケル・ジャクソンのカバーもさらりといい雰囲気でやっています。映像も凝っていて楽しめます。ほぼ同時期に元ピチカートファイブの野宮真貴さんと一緒にリリースした「MAKI-TAKAI NO JETLAG」も楽しくておすすめです。
3作品目は「RYUICHI SAKAMOTO PLAYING THE PIANO 2009 JAPAN SELF SELECTED」(commmons)。坂本龍一教授のライブ録音盤です(おっと、ここまで全部ライブ盤ですね)。今年春、全国各地で行われた教授のピアノ演奏会で録音された中から、27曲を自らセレクトした2枚組。4月に札幌コンサートホールkitaraでも教授の演奏会は開かれ、それを聴きに行きました。教授のピアノを生で聴くのは初めてでしたが、紛れもなく教授の音がしました。テレビなどで時折、教授が演奏しているところを見るといつも、何だか発音が独特だなーと思っていたのですが、生で聴くピアノもやっぱり独特でした。美しい曲なのに、耳に優しいだけでなく、胸にひっかかる、何ともいえないあの感じ。札幌でのその演奏会で収録された曲も入っています。またYMO時代の曲や「戦メリ」「ラストエンペラー」、客席からのリクエストに応えて演奏する場面も収録されていて、楽しめます。
次は、先日のチョロンでの素晴らしいライブの記憶も新しい、シンガーソングライターHARCOさんの「tobiuo piano」(witz/POLYSTAR、タワーレコード限定)を。ピアノをメーンとしたアコースティックなアルバムです。ピアノだけのインストゥルメンタル曲もあり、ピアノマンとしてのHARCOさんの覚悟が伝わってくる名盤。独特のあたたかい歌声、歌詞の世界観などもピアノの音にぴったりとマッチしています。
5枚目は栗コーダーカルテット「15周年ベスト」(Geneon Universal Entertainment)で。栗コーダーのような形式のユニットが15年も続いていて、そしてそのフォロワーが出て来ていないことが、この4人のものすごさを物語っているように思います。ベストには「小組曲ピタゴラスイッチ」「帝国のマーチ(ダースベイダーのテーマ)」、アカデミー受賞作「つみきのいえメインタイトル」など、よく知られた曲も入っていて、割と最近の栗コーダーのベストの選曲。しかしあらためて見ると、取り上げている曲の多彩さに驚かされます。どの曲もあまりにもひょいひょいっと演奏しているので(そういう印象なので)、気付かないんですが、まあすごいことですね。栗コーダーはきっとこの先、20周年、30周年を迎えても、ひょいひょいっと演奏しているんでしょうね。
おまけにもう1枚。秋の「羊毛とおはな」札幌ライブのオープニングアクトに出演してくれたharmonic hammock(ハーモニックハンモック)のデビューアルバム「ハローとグッバイ」(ENGAWA RECORDS)がリリースされました。札幌でのライブも素晴らしかったですが、CDもこれまたいい。ちょっと懐かしめのサウンドと、ボーカル・タリエさんの切ない歌声。寂しい夜には何度でも聴きたくなるような、新しい名盤です。
小学生のころ、まちの小さな図書室にあった冒険ファンタジーのシリーズを片っ端から読みました。魔法の世界のお話ばかりでなく、自分と同じ年頃の子どもたちが、知恵と工夫で危機を切り抜け、成長していくという物語が多かった。どれも似たようなお話でしたが、まだ人生を歩み始めたばかりの僕は、自らを主人公たちとダブらせて、わくわくしながらページをめくり、いつか自分が物語にあるようなピンチに陥ったとしても、勇敢に振る舞って、必ずや立派な大人に成長するのだーと思っていたんです。まあ、その後はさしたる冒険もなく、そんな立派にもなれませんでしたけども。
おひさしぶりです。いろいろと余裕がなくて、この欄もまったく書くことができずにいましたが(最近は半ば見て見ぬふりでしたが)、昨日、複数の方から「タナイチの欄がまったく更新されないのはどういうわけだ」と、ご叱責&励ましをいただきました。今まで何も言われたことがないのに、昨日に限って何人にも同じ事を言われたので、ちょっと心を入れ替えて更新してみようかと思います(前もそんなことを書いたような。何回心を入れ替えるつもりでしょう)。
これも今年のお正月に読んだ作品でした。ちょうど年末に文庫本が上下2巻で出たんですね。帰省のバスの中で読み、実家の布団の中で読み、実家から戻るバスの中で読み終えました。インドが舞台なので、今年のお正月は何だかインドを旅していたような気分になりました。